★当院では、患者様に提供する医療の質の向上を目指して、スタッフ勉強会を月に1~2回定期的に実施しています★
先日、高血圧管理・治療ガイドラインが6年ぶりに改訂されました。
そこで、今回は高血圧の新しいガイドラインと降圧剤について勉強会を実施し、以下のような事を学びました。
高血圧は、将来の脳卒中・心臓病・腎臓病・認知症の発症リスクを高める病気です。
血圧と病気の発症リスクの関連については、
「上の血圧(収縮血圧)を10mmHg下げると脳卒中・心臓病が約2割減少」
「また年齢にかかわらず、上の血圧を130mmHg未満、下の血圧を80mmHg未満まで下げると、それ以上の血圧に比べて、脳卒中や心臓病が減少」
というデータがあり、血圧を下げることによって様々な病気のリスクを軽減できることが分かります。
では血圧を下げるにはどうしたらいいのでしょうか。
ご存じのように減塩、運動、節酒など生活習慣の改善が必要となります。
特に、日本人の食塩接種量は10g/日と世界の中でも高く、高血圧の人は6g/日未満にすることが推奨されています。塩分摂取量が気になる方は、尿から1日の塩分摂取量を計測することができますので、気になる方はスタッフまでお声を掛けてください。
それでも高血圧の場合は、お薬も服用することになります。高血圧のお薬は安価・安全で効果があり、副作用よりも血圧下げる利益の方が大きいことがほとんどです。
高血圧の診断と治療に有効なものは、家庭での血圧測定です。是非お家での測定を習慣を付けましょう。ご希望があれば、看護師が測定方法について説明し血圧手帳をお渡しします。
血圧のことで気になることがあれば、何なりとご相談下さい。
