慢性のせき|JR東姫路駅より徒歩1分 さわだ内科・呼吸器クリニック|ぜんそく COPD 気管支炎 など

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慢性のせき

慢性のせきとは

医学的には、3週間以上せきが続く場合は「遷延性のせき」、さらに長引いて8週間以上続いている場合は「慢性のせき」(慢性咳嗽)と言います。 長引くせきについては単なるせきの症状とは異なる原因疾患があり、最も多いのがせきぜんそくです。そのほかにも、副鼻腔気管支炎症候群、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、アトピー咳嗽、逆流性食道炎、慢性気管支炎、感染後咳嗽、薬剤による咳嗽といった疾患も考えられます。 長引くせきの原因が判明した場合は、それぞれの疾患に合った治療薬を処方します。

慢性のせきでよく見られる疾患

慢性閉塞性肺疾患(COPD)

長い年月にわたって有害なガス(タバコの煙など)を吸い込み続けることにより、肺に慢性の炎症が起きてしまい、空気の通り道である気道(気管支)が狭くなり呼吸困難になったり、気道の先端にある肺胞(酸素と二酸化炭素の交換を行う組織)が壊れたりすることがあります。このような疾患を慢性閉塞性肺疾患(COPD)と言います。

以前であれば肺胞が壊れる肺気腫と炎症で気管支が狭くなる慢性気管支炎は別の病気として分類されてきましたが、原因や病態が同じであることから、この二つを合わせて慢性閉塞性肺疾患(COPD)と呼ばれるようになりました。

主な症状としては、息切れなどがみられますが、これはタバコなどの有害なガスを吸い続けることで、酸素を吸って二酸化炭素を排出する「ガス交換」の効率が悪くなることで起きるようになります。そのほかにもせきやたんも頻繁に続きます。そのため、治療を行うにあたっては、長年に渡る喫煙の習慣が原因であればまず禁煙から始めます。ちなみにCOPDの発症原因の8割以上は喫煙によるものです。そのため治療としてはまず禁煙を行うことが必要になります。薬物療法としてせきや息切れを軽くするために、気管支拡張薬等を用います。進行例では在宅酸素療法※が必要になってきます。 当院では禁煙外来も行っていますので、COPDの患者様や禁煙を実践したい方は、お気軽にご相談ください。

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※在宅酸素療法:ご自宅など医療機関以外の場所で、不足している酸素を吸入する治療法になります。自宅に酸素供給機を設置し、必要時あるいは24時間にわたり、酸素吸入をします。在宅酸素療法は、息切れなどの自覚症状を改善し、慢性呼吸不全患者様の生命予後の改善などに役立ちます。

せきぜんそく

気道が狭くなり、様々な刺激(かぜなどによる気道の感染、冷たい空気にあたる、運動をする、タバコの煙、など)に対して過敏になることで、炎症やせき発作が起こる気管支疾患です。
長引くせきが唯一の症状で、3週間以上せきが続いていたり、夜間にせきが多い、せきをしていても、たんはあまり絡まないといったことが特徴です。気管支ぜんそくとの違いは、呼吸困難や喘鳴(ヒューヒュー、ゼーゼーといった呼吸音)などが起こらないことです。なお、せきぜんそくは、気管支ぜんそくに進行することもありますので注意が必要です。気管支ぜんそくに準じた治療を行います。

気管支ぜんそく

アレルギーや様々な要因で気管支が炎症を起こす疾患で、肺への空気の吸入および呼出が困難になる症状を気管支ぜんそくと言います。症状としては、発作的に起こる場合が多く、とくに夜から明け方にかけて、ひどい呼吸困難を感じて目が覚めます。また、ほこりや特定の抗原を吸い込むと息苦しさを感じることがあります。
治療では、まず炎症などによって気管支(気道)が狭くなり発作性を起こすようになった気道を拡げるための気管支拡張薬を用います。さらに気管支を日頃から炎症させないように吸入ステロイド薬も使用します。

非結核性抗酸菌症

非結核性抗酸菌症とは結核菌以外の抗酸菌によって生じる病気のことです。非結核性抗酸菌症の原因となるものとしては、Mycobacterium avium-intracellular(MAC症)とMycobacterium Kansasii症の発症が多く、これらが大半を占めています。非結核性抗酸菌症は、結核とは違い(だから読んで字のごとく非結核性!)ヒトからヒトへの感染はありません。
非結核性抗酸菌は、水回り、水道、浴室のシャワーヘッドなど、ぬめり気のあるところに多く生息しています。一説では、日本では女性の発症者数が多いのは、家事の最中に蒸気にのった病原菌を吸い込んでしまうことが関係しているのではともいわれています。また、非結核性抗酸菌症は庭でガーデニングをする方に多いという報告もあります。これらの環境中に長い時間を過ごし、空気中に漂う病原体を吸い込むことで感染が成立するのでは、と考えられています。
このように中年以降の女性に多く、感染者数は年間8,000人程度、死亡者数はそのうち1,000人強程度とされています。結核が減少しているのとは対照的に、非結核性抗酸菌症は増加しています。

症状は?

咳、痰、血痰、微熱、全身倦怠感などがありますが、いずれも結核と比べると軽く、慢性の呼吸器感染症の症状を呈します。また無症状で経過していることもまれではなく、他の病気の検査や検診で偶然発覚することも多くあります。

経過は?

増殖スピードは非常に遅いため、増悪と改善を繰り返しながら10~20年という年月をかけてゆっくり緩徐に進行します。
生命を脅かすことは少ないと思われています。
咳が多いなと思いながらも一生、非結核性抗酸菌症と診断されずに過ごす方も多くおられると思います。
治療を行っても菌を体内から完全に排除することは困難です。治療期間も10年単位となるため、長期的な経過観察が必要不可欠な病気です。

検査方法は?

胸部単純レントゲン写真と胸部CTといった画像検査や、痰を用いて培養検査と呼ばれる方法を行い診断します。

治療方法は?

MAC症に対してはリファンピシン、エタンブトール、クラリスロマイシン、ストレプトマイシン、といった薬剤が用いられます。一方、Mycobacterium Kansasiiに対してはイソニアジド、リファンピシン、エタンブトールといった薬剤が使用されます。これらの薬剤を駆使しながら併用療法を行うことが、治療の主体になります。しかしながら、これらの内服薬での治療効果は必ずしも高くなく、病原体を身体から完全に排泄することは困難です。かつ長期間内服が必要になることもあり、副作用も懸念される部分もあります。
内服薬での治療に加えて外科的な治療方法がとられることがあります。
非結核性抗酸菌症の治療方法は必ずしも確立されたものではなく、治療を行わない方がよいと思われる患者さんも多くおられます。人から人へ移る可能性もないため、スポーツジムに行ったり、温泉に行ったり日常生活における制限の必要性はありません。ただ増悪、改善を繰り返す病気のために、発熱、痰が増えたなどの時には早期受診をすると言った心構えが必要です。

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