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胸の痛み

胸痛とは

胸痛では、胸に圧迫するような痛みを覚え、それと同時に息切れもみられることが多いです。このような症状には肺などの呼吸器の病気(肺膜炎や肺がん、気胸など)も考えられますが、狭心症や心筋梗塞などの心疾患や消化器疾患が原因で起きることもあります。呼吸器疾患以外の病気による胸痛の場合は、近隣の医療機関をご紹介します。

胸の強い痛みがある場合は、急を要する疾患が多いので、これらを感じたらすぐに受診する必要があります。

胸痛からみられる主な疾患

肺がん

肺がんは、1998年以降のがんで亡くなる日本人の死亡原因の第一位となっており、2011年には肺がんによる死亡者は7万人を超えています。主に60歳代~70歳代にかけて発症する患者様が多く、この2つの年代だけで約7割を占めています。
肺の気管や気管支、肺胞の一部の細胞が何らかの原因でがん化したものが肺がんです。初期の状態で症状が出ることはないので、ある程度進行してから見つかることが多いです。肺がんは進行するにつれて周囲の組織を破壊しながら増殖し、やがて血液やリンパの流れに乗って転移していきます。転移しやすい臓器は、肺、脳、骨、肝臓、副腎などです。
肺がんでよく見られる一般症状は、ほかの呼吸器疾患の症状と区別がつかないことが多いのですが、長引くせき、血痰、胸痛、喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒューする)、息切れ、声がれ、発熱などがみられる場合、いつもの風邪とは違うなと思ったときは一度受診をお勧めします。
一口に肺がんと言いましても「非小細胞肺がん」と「小細胞肺がん」に分類され、非小細胞肺がんはさらに「腺がん」「扁平上皮がん」「大細胞がん」「腺扁平上皮がん」などに分けられます。
肺がんは、リスク因子として喫煙、大気汚染、アスベスト暴露、高齢といったものが挙げられていますが、喫煙と関連性が高いとされる肺がんが、非小細胞肺がんの中の扁平上皮がんで、圧倒的に男性が多いです。この種類のがんを発症している方は肺がん患者全体のおよそ20%です。なお一番多くの患者様が発症している肺がんは、肺の末梢に発生する腺がんで患者全体のおよそ60%を占めており、こちらは非喫煙者の女性も発症するがんです。また、小細胞肺がんは進行例で発見されることが多いですが、、抗がん剤と放射線治療による効力が高い疾患でもあります。

肺がんが疑われる場合は、まずCTを行います。CTでさらに肺がんが疑われるようであれば、気管支カメラ(内視鏡を口や鼻から挿入して、気管支の様子を観察するほか、肺の組織を採取してがん細胞の有無を調べる)、経皮肺生検(レントゲンやCTで確認しながら、皮膚の上から細い針を病変へ突き刺して、細胞を採取する)などを行います。

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肺がんであることが診断で証明された場合は、病期診断を行いがんの進行度(I~IV期、数字が大きいほど進行)がどれくらいであるかを確認し、病期に伴った治療を行うことになります。具体的には、手術療法や抗がん剤による治療、放射線療法などが行われます。
気管支カメラ、手術療法、抗がん剤治療や放射線治療が必要と考えられた場合は、提携先の専門医療機関を紹介します。
早期発見のためにも、症状がなくても定期的な肺がん検査を受けましょう。

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CT上すりガラス陰影を呈する肺がんについて

近年CT技術の進歩、CT検診の普及に伴いすりガラス陰影((ground-glass opacity: GGO)を呈する小さな病変が多く発見されています。すりガラス陰影とはCT画像上、ガラスの「すりガラス」の様に(雲のように)淡く白く見える病変を指します。
この様なGGOを示す病変は小さなことが多く、気管支カメラ、CTガイド下針生検では組織診を得ることが困難なことが多いです。しかしこの様なすりガラスを呈する病変は高率に肺がんであることが経験的にわかっています(約98%で肺がんです)。

しかし肺がんと言っても通常の肺がんとはだいぶ異なり、非常に進行が遅い肺がんであることがわかってきました。また以前はこの様なすりガラス陰影を呈する小病変も全例手術していましたがその手術成績はきわめてよい(再発率がほとんどゼロ)ことがわかってきました。

となると考えることは、
「このようなすりガラス陰影を呈する肺がんに手術が必要なのか?できたら手術を避けられないか?」
ということです!実際手術をせずに経過を見ている患者さんの中には、十数年CTで変化がなく経過している患者さんも多くいます。このような患者さんではもしかしたら一生、無治療でよい可能性があります。
当院は、日本CT検診学会が出している「低線量CTによる肺がん検診の肺結節の判定基準と経過観察の考え方第4班」に準じてこのような肺すりガラス陰影の経過観察を行っています。

CT画像の特徴、経過での画像上特徴の変化、患者さんの年齢、体力、患者さんおよび家族の希望などをお医者さんと相談しながらどうするかを決めています。

胸膜炎

胸膜が炎症することで胸膜腔に水が溜まり、胸の痛み、呼吸困難、発熱やせきなどの症状を起こす疾患です。

胸膜とは、肺、心臓、気管、気管支、血管などの臓器を被っているものと、さらに胸の壁を形成している肋骨や肋骨の周りの筋肉を被っている胸膜があり、言わば2重構造になっています。この胸膜があることで肺は空気を漏らすことなく、円滑に膨らんでしぼむことができるのですが、この部分に炎症が起きてしまうのです。
炎症により胸の痛みを感じることが多いのですが、炎症の原因としては結核や細菌感染による肺炎をはじめ、がん、膠原病などがきっかけとなって起きるケースが多いです。そして炎症を起こすと2重構造になっている胸膜の間にあるとされる胸膜腔という場所に胸水が溜まるようになってしまいます。これが呼吸困難を引き起こし、原因によっては発熱やせきなどもみられるようになります。

治療では、原因となる病気に対しての治療が第一ですが、胸に水が溜まりにくくする治療も行います。胸水が多い場合はドレナージという方法(胸の表面からボールペンほどの太さのチューブを入れ、そのままの状態にし、溜まった胸水を身体の外に出す)により水を排出するようにします。この方法が必要な場合は提携先の専門医療機関を紹介します。

気胸

気胸とは、肺に穴が開き空気が胸腔内に漏れる状態です。症状としては、突然の胸の痛み、乾いたせき、呼吸困難などが生じます。

気胸の中でも多くみられるのが、肺に生じたブラ(嚢胞)に穴が開く特発性(理由がよくわからない)の症状(自然気胸)です。とくに10〜20代の背が高くて痩せた男性に多いのが特徴です。胸部X線検査で肺の虚脱が確認されれば、診断がつきます。 このほか、肺気腫、肺がん、肺線維症など肺の病気が原因で起きる続発性気胸があり、これは高齢者に多い病気です。

軽度な気胸であれば、時々胸部X線検査を行って経過観察をしながら、自然治癒を待つことになります。中等度以上になると、胸膜腔から空気を抜く処置をとります。このような保存的治療で治らない重度の肺気胸、または再発を繰り返す肺気胸には、手術が検討されます。

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